2017-09-09 【絵と物語】陶器にゆられたはなし ★絵と物語 白い陶器の破片に寄り添い 夫人が、歌を歌っている 遠い、遠い、遠いくにから 陶器にのせられて ゆらりゆらり 海を渡り島を渡り この国の長に ささげられました長は優しく 慈しんでくださった 白い陶器を 心深い母のようだと 慈しんでくださった彼が天に召されたとき あまりの悲しさに 胸がひびわれ 私ののりもの 私の陶器も ひびわれましたあまたもの年月が 私を癒し 空の心を癒された 白い陶器も 白い夫人も 空の光をうけ ひかり、ひかりと 瞬いている