おひさまの日★絵と漫画でつづる不思議な徒然

見えないものとの関わりを描いたコミックエッセイや、創作漫画と絵本。徒然と

尾てい骨の穢れ

尾てい骨から
青ぐらいラインが
流れているのが
それらの特徴だ

と、いわれる

注いだ酒は
冷え込んで
澄み渡っている

金で縁取りされた鎧を
重苦しく着込んで
その方は話し続ける

そのラインをたどると
臭くて汚らしく
大きな黒いもの
けがらわしい汚い長い毛が
びっしりと生えた
臭い、汚いものにいきあたる

それがな
いうんだよ

しね、しね、しね、とな……

その、音のような声が
ラインをとおり
人間にくると
尻のあたりからな
振動がたちあがり
そうして
声になるらしい

…声

飲み干された盃に
もう一杯
澄み渡った酒を注ぐ

その声は呪詛にすぎん…
聞けば聞くほど
人は、おいつめられ
苦しめられるだろう

私たちは
それらをたいそう怒った
人間とともにあり
平和な日々
慈しい日々
それをねたみ
呪詛を吐き続ける
あれらを
許すことはできなかった

そうしたらな
そのおおもとのけがらわしいものが
わらいながら
ゆうとった
わらいながらな

……

せかいは
すべてでなりたち
かみがすべる
なればわれも
かみにつかわされた
かみにより
うまれたこ

かみは慈悲であるという
ならばかみがうんだ
しょせんひとつからなる
わたしを
憤怒するおまえらは
かみではない
おまえらこそ
あくまだとな

……

わたしたちは
怒り狂い
憤怒の底に
おちていった

おちたのだよ
たしかに
おちた

憤怒をぶつけ
なんとかそれを
削ごうとするたび
それらは
われらが落ちていくことを嗤い
われらの憤怒を嗤った

……

ひとつからなる
すべての慈悲なる
かみのあらわれに
ほら、これらは
こうして憎悪し
恨み、怒るのだ
こんなもの
かみではない
かみではない

そう、声ではない
けがれた音をはなっていた

……

いつの間にか
雨はやんでいる
庭先の
赤い花についた水滴が
雨の降りをして
音を立てている

あれらは
だからいまだに
怒られるのが嫌いなようだ

怒りは悪意ではないのだがな

ぽつり、と
その人は言った