おひさまの日★絵と漫画と創作な日々

創作サイト「花の星」&「てんてこ」の漫画、絵本、小説、オリジナルゲームなどを記事にしています

だいぼしん

わたしはこうきいている
だいぼしん

子を生んだ時
あまりのいたみに
死地にたおれた
大母神のからだから
穀物が生え
果物が生えた

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右乳から流れ出したミルクから
とあるものたちが生まれ
左乳から流れ出したミルクから
とあるものたちがうまれた

たおれたといっても
死ぬことのない大母神は
死ぬことのないまま
死のごとく苦しみにおちただけだった
そのため
様々な厄災にみまわれた

右乳からおりたものは
ほんとうをはなし
真実を歩み
善性をになった

左乳からおりたものは
げんじつを愛し
嘘偽りを愛し
欺瞞をになった

それはらせんをかいて
くるくるまわって
なんども役割を変えた

嘘は本音からうまれ
嘘から本心がうまれて
くるくるまわった

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わすれさられた時の
ほんとうのところは
みんな、母なる大母神を
こよなく愛し
護るために命をつむいでいた

ここは、その時の死の国
死と生の境の国
死なない大母神が苦しみもがき
死のごとく地におちた
ここがその地であり
むこうが、黄泉であり
あちらが、天である

……

永劫の死地で
病と穢れに苦しんできた大母神は
刻々とながれる時の癒しを借り

力を取り戻し

己をとりもどしはじめた

それは善でもなく偽りでもない
愛だった

……

大母神が癒えきる時


http://ten.ahito.com/novel/goddes/2018/20180702/03.jpg

病と穢れからうまれたものは消え果て
天と地の触れあいが
再びはじまるという

さきがけて降りてきている
裁くもの、癒すもの、導くもの

裁くものは、清らかなる焔にすぎず
癒すものは、深淵なる水にすぎず
導くものは、美しい風だという

かれらは、病と穢れと、
それからうまれたものを
大母神のからだから、祓いおとし
癒し、清め続けている