かみさまは良いにおいがする
香木というらしい
かみさまの
隣にあるものは
みんな神様のために
働かれてあり
神様のものだ
だから神様のところから
何かを持ってきてはいけない
それは神様のものだから
☆
欲には欲がかえる
欲がかえるから
それはそれで
大変加熱するし
大変回転もする
でもむなしいっていう
なにも手にいれられなかったって
よく、かれらはいう
☆
神様とかかわるものは
すべての自我を
こえようとしないと
自我に足下をすくわれる
自分を落としていくのは
実際、他人ではない
自分の傲慢や、無礼さだからだ
☆
神様が祟るという
父に怒られたときの
まなじりの涙を知る子は
そのありがたさをしる
でも神様はめったに祟らない
（天部のような、神様は祟りやすい）
だいたい、祟りにおもえるものは
そのひとの帰り道にすぎない
散らかしてきた人は
散らかっている
それだけだ
