花の星の創作BLOG

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神と堕天使の関係



隠り世の現実は
隠されていて
また、神様を含む
おひとりおひとりの
いのちや、意志が
生きて動いているために
固定されてはいない

そこには物質はなくて
流ればかりがある
そこにひとりひとりの命があって
かかわりがある
これを縁といい
この世になにがしかをもたらす
この世は縁というのは

隠り世にあるのが
命と命の、縁ばかりで
それにより
流れがかわるだけだから、だ

……

神様は、ひとり
おおいなるもの、と
私は呼んでいるが
すべてをもち、
すべてに現れる方と

こまごまと、
そこから流れ別れ
かけらとなり
プリズムとなり
人の傍らに
命と歩む、光のかけらの
神様と

神様のおしごとをされる
天使と
呼ばれる方々と

また、堕ちた方々

……

澄み切った水に
写り渡る山の景色は
山に似ていて
山に似ていない

まず、逆さまで
ゆらぎをもち
遠近がなく
よくみると
色が濃い

堕ちた神、は
堕天使、は
このような様をもつ

この世が水だとしたら
そこにうつしだされた
神のすがた、
上下あべこべとなった
そのすがたになる

……

隠り世の現実など
とうてい、文字で
あらわせるものではないし
絵でも、なんでも
あらわせるものではない

唯一、たんなる「音」が
もしかしたら
あらわせるかもしれないと
思う

言葉をもたない音が
かれらのすがたを
なぞれるかもしれない

……

隠り世の現実は
縁とその流れだ
どの流れにあるかで
この世にあらわれるものが
異なる

堕天使は
人間の持つ
神へのうらみ、憎しみ
ほんとうは
神を愛しながら
怒りに駆られる
上下あべこべとなった
己のこころと
リンクする

……

幸いあれかし

隠り世の現実は
流れをもつ
縁の海

だからこそ

愛にないものは
流れ落ちていく

だからこそ

愛にあるものは
光りがともり、
縁がもたらされる

それだけのことだ