墓場の石の灯籠が
夜燃えているらしい
それが
リコチーのゆかりの墓のそばだとゆうので
ふたりで、見に行くことにした
リコチー
僕サイダーとかみかんとか
もってきたよ
何しに行くつもりなんだよお前は
肝試しじゃないのか
てくてく
さくさく
木々の合間から
白い顔の
大きな鳥が覗いてる
灯籠はたしかに少しほのあかく
みようとしたら
火がついているように
みえたかもしれない
なんだ、なにもないじゃないか、と
少しホッとしたみたいに
リコチーが
つぶやいた
リコチーは肝試しじゃないのか
とか、いっていた
朝があけてくると
葉についた水滴が
きらきらひかり
灯籠は白く輝いていた
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